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昔から人間の夢の1つに、透明人間になりたいということがあるようです。
1897年にH・G・ウェルズが書いた『透明人間』という小説は当時大ヒットし、その後何度も映画化されています。
(H・G・ウェルズ)
透明人間になったら、あんなこともしたい、こんなこともしたい、と夢は膨らみますよね。
ではホントに、透明人間になれる科学的な方法はあるのでしょうか?
今回はめずらしく、科学的な方法もちょっと入れながら、透明人間について調べてみました。
透明人間になりたいあなたは、読んでくれますよね。
目次
見えないというのはどういうことか?
透明人間の定義は、体が透けていて姿が見えないということ、人間の体が透明な物質になるということです。
透明な物質といえば、すぐに思いつくのがガラスでしょう。
しかし厳密にいえばガラスは見えない物質ではありません。
確かにツルツルに磨かれたガラスは見えにくいですが、よ~く見るとガラスだと分かります。
物は光が反射することで見えています。
ちょっと難しい話しになりますが、これは光の屈折率に関係していて、屈折率の差が0.05以下のときに見えなくなります。
たとえばガラスですが、空気中にあるガラスより、水中にあるガラスのほうが見えにくいですよね。
それは、ガラスの屈折率が約1.5であるのに対し、空気の屈折率は1.0、水の屈折率は1.33で、空気よりも水の方がガラスとの屈折率の差が少ないからです。
そう考えると、人間の体の屈折率が空気の屈折率に近づけば人は見えなくなります。
あなたは、いまの説明が分かったと思いますが、いまの説明が分からない人のために簡単に言います。
空気に囲まれている人間の体が、空気と同じ屈折率になれば、人間は見えなくなるということです。
透明人間なる科学的な方法はあるのでしょうか?
すでに、透明人間を実現するための理論的な方法はいくつかあるそうです。
論物理学者で作家のミチオ・カク教授の著書にもいろいろとその方法が書かれています。
(ミチオ・カク)
ですがこれらは、人間そのものを透明にするわけではなく、その人を見ようとする相手に対して見えなくする方法です。
その中のいくつかの方法を紹介します。
◆ステルス技術で透明になる方法
(ステルス機)
ステルス技術とは、レーダーから探知しにくい技術のことです。
それは、レーダーから出てくる電波をレーダーのある方角へ反射しないことによって探知されなくしています。
使う素材や反射角度を多彩にすることで、レーダーから探知されにくくする技術なのです。
ステルス的透明人間も考え方は同じで、着ている素材や光の反射角度などを工夫することで相手から見えにくくなります。
ですから、ステルス技術は実際に人間を透明にするということではありません。
現在でも開発は続いているようですが、まだ実験室の中の段階のようです。
◆光学迷彩技術で透明になる方法
この光学迷彩という方法は、忍者が使っていた「隠れ蓑の術」に似ているようです。
忍者は背景を描いた布などを使い、その背景にとけ込むことで身を隠した(相手から見つかりにくくした)と言われています。
光学迷彩の方法も原理は同じで、スクリーンやホログラムを使って、自分がその場にいないように相手に見せるというものです。
技術はアナログからデジタルに変わっても、原理は変わっていませんね。
◆四次元技術で透明になる方法
あなたやマナブは、3次元の世界に存在しています。
紙に描かれた世界が2次元だと考えて、紙に人間を描いてみます。
すると、3次元のあなたには紙に描かれた2次元の人間が見えますが、2次元の人間には3次元のあなたが見えません。
このように、高次元の世界から低次元の世界は見えますが、低次元の世界から高次元の世界は見えないのです。
ということは、あなたが4次元に行ってしまえば、3次元のマナブからあなたは見えません。
逆に、4次元のあなたから3次元のマナブは見えています。
つまり4次元技術とは、4次元に行くことによって3次元の世界では透明人間になれるという技術です。
ん~!
確かに4次元技術は素晴らしい技術で、理論的には可能かもしれませんが、なんだかSFの世界といったところでしょうか。
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透明人間になると、こんな問題点があるよ!
このように見ていくと、透明人間になるのはSFの世界のように簡単ではないようです。
また、本当に透明人間になれたとしても難しい問題が出てきます。
その問題点をいくつか紹介します。
◆透明人間は、服を着れない!?
透明人間になった場合、体は透明ですが着ているものは透明ではありませんから、いつも服を着ていない状態でいなければいけません。
だって、洋服を着たら透明でなくなっちゃいますからね。
だったらも服も透明にすればいいという意見があります。
人間を透明にできるぐらいだったら、服なんか簡単に透明にできるだろうということですよね。
確かにその通りだなんですが、ここにも問題があります。
透明な服って、どうやって着ればいいんでしょう?
どこに腕を通せばいか、ボタンがどこにあるのか、何も見えませんから分かりませんよね。
第一見えないので、どこに置いてあるのかさえ分かりません。
ですからやっぱり、いつも服を着ていないということになります。
暑い国や季節ならまだいいでしょうけど、寒い国や季節に外に出たら一発で風邪をひいちゃいますね。
◆透明人間はダイエットには最適かも!?
透明人間が食事をすると、食べた物が消化されながら、胃から腸へと移動していく過程がすべて見えます。
さっきの服と同じで、食べ物を透明にすると、やっぱりどこにあるか見えないで食べられません。
そう考えると、透明人間は食事をしたあと、食べ物が消化されるまで活動が制限されるということになります。
頻繁に活動するためには、あまり食事ができませんからダイエットには最適かもしれませんね。
◆実は人間の体には透明な部分がある!
透明人間について考えてきましたが、実は人間の体の中には透明な部分があります。
それは、眼球の中にある水晶体です・
水晶体は、たんぱく質と水分でてきて、人間の体の中にある完全に透明とはいえなくても透明に近い物質です。
ですから人間の遺伝子の中には、透明に近い細胞をつくる遺伝子があるということです。
このことから考えると、透明人間が実現する可能性が大きくなったように思えます。
ですが、この眼球には透明人間を実現する上で最大の課題があるのです。
◆透明人間は何も見えない!?
学校で習ったように、物は光が反射して、その光が瞳を通して網膜に集められることによって見えています。
しかし透明人間は、光を反射させないから透明なのです。
したがって、光は透明人間の瞳も網膜も素通りしてしまいますから、透明人間は物が見えません。
透明人間は見えないから透明人間なんですが、透明人間にとってはすべての人が透明人間です。
つまり、透明人間は何も見えませんから、透明な世界に住んでいる人間ともいえます。
それでもやっぱり透明人間になってみたい
ややこしくて何を言ってるのか、よく分からなくなってしまったかもしれません。
要するに、透明人間には解決しなければいけない問題が山積みだということです。
現実的には、いろいろ問題がある透明人間ですが、それでもやっぱり透明人間にはなってみたいと思っています。
・マナブが透明人間になったときは、自分だけが透明で周りの世界は見えていて欲しいです。
・次元も4次元に行ってしまったら、帰ってこれなくなるかもしれないので、3次元のままがいい。
・裸のままでも、暑さや寒さを感じない薬ができていて欲しい。
いろいろな要望がクリアされた上で、透明人間になったマナブがしたいことは・・・。
今すぐに透明人間になることは難しいようですが、生まれ変わった時には透明人間になれるかもしれません。
その時、あなたは何がしたいですか?
意見・要望・質問・感想などがありましたら、コメントして頂ければありがたいです。
では、また次回をお楽しみに。
参考文献:
・Wikipedia・ハレルヤ・マイナビニュース・フリー哲学者ネコナガのブログ
画像引用:
・Wikipedia・IllustAC・photoAC
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